白髪は1本生えているだけでも許せない! のが乙女心というもの。
ですが、白髪染めによる髪や頭皮の傷みも気になりますよね?
最近では、髪や頭皮に負担が少ない白髪染めとしてヘアマニキュアやヘアカラートリートメントなどをよく見かけるようになりましたが、染まりにくさや色持ちへの不満を耳にすることがあります。
髪や頭皮に優しいのはとても嬉しいのですが、白髪がしっかり染まらなければ白髪染めを使う意味がありません。実際に、髪や頭皮に優しい白髪染めは染まりが悪いのでしょうか?
髪に優しい白髪染めならではの髪が傷まない理由と染まり具合との関係
そもそも、白髪染めには永久染毛剤、半永久染毛剤、一時染毛剤の3つの種類があり、それぞれの染まり具合や色持ちに違いがあります。
ごく一般的な白髪染めが分類される永久染毛剤(ヘアカラー)は、毛髪の内部まで色素を浸透させるので1度でしっかり染まって髪色が長持ちするのが特徴。
また、ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントなどの半永久染毛剤(ヘアマニキュア)は、髪の表面やごく浅い部分に着色するのでヘアカラーに比べると色落ちしやすいく色持ちは2週間ほどです。
一時染毛剤(白髪隠し)は、部分白髪やごく少量の白髪に直接塗ることで一時的に白髪を目立たせなくさせることができますが、染毛力は無くシャンプーで洗ったら落ちるものがほとんど。
こうして比べると、しっかり染まって色持ちの良い白髪染めは永久染毛剤だということが一目瞭然ですが、実は、髪や頭皮に優しい白髪染めとしては半永久染毛剤の方が優秀なんです。
白髪染めで髪が傷む理由はそれぞれの着色方法の違い
永久染毛剤は髪の内部へ色素を浸透させるためにキューティクルを開いて着色する方法なので髪への負担が大きくなり、染毛力の強い薬剤が使われているためパサつきやゴワつきといった髪の傷みの原因になることがあります。
また、明るい色に染まる白髪染めには黒髪を明るくするために脱色剤(ブリーチ)が使われているので、更に髪を傷めてしまうことも・・・
半永久染毛剤は、キューティクルを開かずに髪の表面やごく浅い部分に着色する方法なので髪に負担が少なく、繰り返し使っても髪や頭皮を傷めにくいとされています。中でもヘアカラートリートメントは使うたびに徐々に着色していくので、色が定着するまでは数日使い続けなければならないものもあります。
やはり、白髪染めの種類によって使われている薬剤が違うので、染毛力が強いほど髪や頭皮に負担が大きくなりやすいといえます。髪や頭皮に優しいと言われる白髪染めの方が染まりが悪いと言われるのも仕方ないのかもしれませんね。
もちろん、メーカーも髪や頭皮に優しい白髪染めを求めて日々改良を重ねています。空気との反応で染毛する白髪染めや、キューティクルを開かなくても染毛料の浸透力が高い独自の処方を施しているものも増えています。
肌が弱い方はもちろん、白髪が染まっても髪はボロボロ、肌はトラブルだらけなんてゴメンですからね。女性の美に対する欲求はまだまだ尽きませんから、長い付き合いになることを考えてしっかりと自分に合った白髪染めを見つけましょう。
⇒ 白髪染めを色落ちさせない工夫やコツ